細菌・ウイルスについてのお話

感染症手足口病

手足口病の主な症状

口の中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れて、1〜3日間発熱することがあります。
口の中にできた水疱がつぶれた後にできる口内炎が悪化し、食事や飲みものを受けつけなくなることから、「脱水症状」を起こすことあります。
水疱は、かさぶたにならずに治る場合が多く、1週間程度でなくなります。

流行する時期っていつ?

夏季に流行がみられ、例年7月頃にピークを迎えます。

感染経路はどこから?

感染経路は、飛沫感染と接触感染の2種類です。
飛沫感染とは...感染者の咳やくしゃみによって飛び散った飛沫(ウイルスの粒子)を鼻や口などの粘膜から吸い込んで感染する感染経路です。飛沫を吸い込んでしまう最大の範囲は2メートルであり、これ以上の距離を空けていれば感染しないと言われています。
接触感染とは...感染者による飛沫に手で接触し、その状態で目・鼻・口などの粘膜に触れると感染する感染経路です。ドアノブやつり革、スイッチなど不特定多数の人が手を触れる箇所には十分に注意し、除菌をしていない状態で粘膜に触るのは控えましょう。

予防方法

「飛沫感染」と「接触感染」による感染があるので、手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒をこまめに行うことが大切です。
4歳までの幼児を中心とした疾患のため、周りで流行がみられる場合は、子供の触れる玩具や遊具の除菌も心がけましょう。