細菌・ウイルスについてのお話

夏風邪流行性角結膜炎

流行性角結膜炎の主な症状

流行性角結膜炎とは、アデノウイルスが原因で発症する感染症のひとつです。
はやり目と呼称されることもあります。発症すると、眼の充血や目やに、ゴロゴロした痛みなどが症状としてあらわれます。
咽頭結膜熱(プール熱)のような発熱やのどの痛みはほとんどありません。

流行する時期っていつ?

例年7~8月頃に感染者のピークを迎え、10月頃まで流行が見られます。
ですが、アデノウイルスは年中活動しているウイルスで、夏季以外に流行する場合もあります。

感染経路はどこから?

感染経路は、接触感染によるものが主です。
接触感染とは...感染者による飛沫に手で接触し、その状態で目・鼻・口などの粘膜に触れると感染する感染経路です。ドアノブやつり革、スイッチなど不特定多数の人が手を触れる箇所には十分に注意し、除菌をしていない状態で粘膜に触るのは控えましょう。

予防方法

アデノウイルスは感染力が非常に強く、「接触感染」による感染が多いため、手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒をこまめに行うことが大切です。
症状が治まった後も、2週間ほどはウイルスを排出し続ける場合もあるため。感染患者からの二次感染にも注意が必要です。